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みはま病院の血液透析について

血液透析治療の取り組み

みはま病院では、開設以来一貫して一人でも多くの患者さんに「元気で長生き」していただくため、より良い人工透析治療を目指して様々な取り組みを行っています。
慢性腎臓病の進行予防、管理・治療、透析に必要なシャントの作製、透析の導入および維持透析まですべて当施設でおこなっております。
合併症予防の観点から4時間透析を基本に5時間透析、6時間以上(週18時間以上)の長時間透析を行っています。
清浄度の高い透析液と行き届いた濃度調整で患者さんごとに望ましい透析量を提供しています。
患者さんの社会復帰を全面的に支援するオーバーナイト透析(8時間以上、週24時間以上)も可能とする体制を整えています。
透析困難症を克服するための個別透析を当院で開発(商標登録番号第5846328号)。患者さんのより良い生活のために研究開発をし続けています。

スムーズな透析導入による合併症の予防

腎機能が悪化して透析が避けられない患者さんに対しては、貧血や血圧の管理を行いながら、透析導入数ヶ月前に透析に必要なバスキュラーアクセスの作製(内シャント造設手術)を行います。透析が必要な状態になったときには、合併症をおこさないようにスムーズな透析の導入を行い、慢性維持透析に移行することを目指しています。
透析の導入は、既に内シャントが作製されている予定導入の患者さんでは、2週間程度の入院で安全な導入を行い、スムーズに外来維持透析に移行できるよう生活の指導を行っています。

内科・循環器内科との連携による合併症予防

お一人ひとりにあった治療の提供と合併症予防のため、内科・循環器内科と連携しています。
◆透析毎に透析担当医師や内科医師が診察(回診)します。
内科は千葉大学医学部付属病院の「糖尿病・代謝・内分泌内科」、「アレルギー・膠原病内科」、「血液内科」の医師が透析中に回診しています。
◆循環器内科は、東京ベイ・浦安市川医療センターの循環器内科医師が定期的に当院で回診し、透析に関連する心臓病や血管病、下肢疾患の早期発見に努めています。
治療が必要な場合は、東京ベイ・浦安市川医療センターで外来・入院治療ができるよう連携を取っています。

チームで透析治療を支援

◆透析毎の医師の回診だけではなく、毎月1回、医師・看護師・臨床工学技士・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士が集まり、当院の維持透析患者さん全員の翌月の処方等について検討会を行っています。その検討会で翌月の目標体重、内服薬剤の処方内容、透析時の注射の内容、食事などの指導内容が検討され、翌月の治療に反映されます。
◆栄養回診を医師・管理栄養士・薬剤師・看護師がチームで行い、患者さん個々にあった食事について提案しています。
◆薬剤師が定期薬を患者さんお一人ずつにお配りしています。より専門的な立場で患者さんからの相談をお受けします。

透析治療に関する検査

主な検査内容

血液検査月2回貧血、炎症反応、腎機能、肝機能、透析効率など
心電図3ヶ月に1回不整脈、心臓の機能など
胸のレントゲン撮影月1回心臓の大きさ、肺の異常(肺水腫、胸水など)
腹部CT概ね年1回腎臓を中心に病変の有無を確認
血管(シャント)エコー概ね年1回シャントのある腕の血液の流れを確認します。
腹部エコー※病状により腎臓を中心に病変の有無を確認
副甲状腺エコー概ね年1回副甲状腺機能亢進症の指標の一つとして
頚部動脈エコー概ね年1回動脈硬化診断の指標の一つとして
CAVI・ABI随時動脈硬化診断の指標の一つとして

快適な治療空間

当院の透析ラウンジや広い透析スペ-スは、患者さんに快適に治療を受けてもらうことを目標につくられています。

透析液へのこだわり

当院では、その時代に利用できる最も有効な方法を用いて、考えられる限り安全な透析用水を作製し使用してきました。RO(逆浸透)装置の導入は全国に先駆けて行い、また透析液の清浄化を追求してきました。作り立ての透析液で透析を行うための送液方法(パラレルシングルパス)を用い、また送液管には保温材が巻かれており、末端で加温しないシステムを用いています。透析液供給装置での透析液の状態チェックを1日何回も行い、安全に使用できる状態であることをいつもモニターしています。

安全性へのこだわり

安全を重視したマニュアルを作成し、実行しています。また安全に透析が行えるような全自動のベットサイドコンソールを開発して使用しています。

透析量へのこだわり

検査データや患者さんの状態を把握したスタッフと情報交換を十分に行い、その患者さんにあった透析方法を選択し、できる限り十分な透析を行うことを目指しています。
毎月のデータで患者さんに最も適したダイアライザーの大きさや機能、透析時の体外循環血流量を検討しています。透析時に血圧が不安定な場合にはオンラインHDFを選択して治療にあたっています。

透析時間

透析時間は週3回4時間の治療が一般的ですが、透析時間が長い方が合併症も減少することが判っているため、透析時間の延長にも積極的に対応しています。希望がある患者さんには週3回6時間の長時間透析も行っております。

透析患者さんの社会復帰を支援

夜間透析を行っており、患者さんの社会復帰を支援しています。
・夜間透析(18:00開始の4時間透析)
・アフターワーク透析(19:00~20:00開始の4時間透析)
・オーバーナイト透析(22:00開始、翌朝6:00終了)

バスキュラーアクセスの管理

透析を行うためには十分な体外循環血液量を確保するため、バスキュラーアクセスを作製し管理することが必要となります。当院のバスキュラーアクセスは自己の血管で作製する内シャントを用いることを原則としています。内シャントの作製(手術)や管理は当院にて行っております。シャントの状態を定期的にモニターし閉塞する前に適正に処置を行うことにより、できるだけ作製したシャントが長持ちするよう努めています。
バスキュラーアクセス(シャント)トラブルに対しては、当院でPTAや手術を迅速かつ適切に対応いたします。
手術についてはこちら

バスキュラーアクセストラブルの予防

バスキュラーアクセス管理の最大の目的は、バスキュラーアクセスのトラブルを減らすことです。そのためには患者さん一人一人のバスキュラーアクセスの状態の変化を常に把握していなければなりません。その予兆が現れれば、多くのスタッフの目で厳重に観察し、治療の必要性があると判断すれば迅速に医師に伝わるという仕組みが必要です。
みはま病院は、その仕組みとして「Access Care Team:ACT」を結成。どんな検査、どんな機械より「触診が大切」と考え、医師、看護師、臨床工学技士から成るACTメンバーがバスキュラーアクセスの理解を深め、管理に必要な知識や技術を体得し、それを他のスタッフに伝えていくことで、みはま病院のバスキュラーアクセス管理の質を向上させています。
最近バスキュラーアクセスの治療のみを専門とする施設も多くみられるようになりましたが、みはま病院では透析医療に経験・知識の深い医師、看護師、臨床工学技士がバスキュラーアクセスの状態を観察し、総合的所見より医師がアクセス管理を行っていますので、患者さんに一番合ったアクセスの選択、治療が行えます。